年齢を重ねていくと、疲れやすくなったり肩がこったりと、だんだん体が悪くなる。
ダイエットを始めたけど長く続かず、糖質制限・カロリー制限をしても、元の身体に戻ってしまう。
そんな体に関する悩みは、多くの人がもっていると思います。
僕も歳を重ねるごとに、疲れやすくなったなと感じています。
その悩みのほとんどは、肝臓をいたわることで解決できます!
それをわかりやすく教えてくれたのが、尾形哲さんの書かれた本、ダイエットも健康も『肝臓こそすべて』です。
誰でもスーパーマーケットで買える食材と日常生活で使うもので、簡単にできる肝臓をいたわる習慣で健康を取り戻すことができます。
日本人成人の3人に1人が「脂肪肝」であると言われているからこそ、「自分は大丈夫」と思わず、肝臓をいたわる習慣をとりいれてみてください。
この本は尾形哲さんのベストセラーで多くの人に読まれています。
内容もわかりやすく学びになるので、おすすめしたい一冊です。
もし周りに、ダイエットや健康で悩んでいる人がいたら、この本を紹介してみてください。
「肝臓こそすべて」の内容
この本では、肝臓はどのような機能があり、脂肪肝や脂肪肝炎はどんな病気なのかをわかりやすく説明してくれます。
そして重要な、脂肪肝や脂肪肝炎の治し方、ならないための予防策まで詳しく教えてくれます。
著者の尾形哲さんがすすめる「肝臓をいたわる7つの習慣」を紹介しています。
この「7つの習慣」には、著者の尾形哲さんが生体肝移植のドナー指導で培った脂肪肝改善法や、肥満・脂肪肝改善専門外来「スマート外来」で、糖尿病専門医とともに食事や生活習慣を研究した内容を誰にでもわかるようにまとめられています。
肝臓外科医・医学博士である尾形哲さんが書かれた『ダイエットも健康も「肝臓こそすべて」』はおすすめできる最強の一冊です。
肝臓こそすべての要約ポイント
とてもいい本でしたが、全てを紹介はできないので、以下の3つのポイントで要約しました。
- 肝臓をいたわると健康な体を取り戻せる
- 肝臓に悪い三毒
- 肝臓をいたわる7つの習慣
なぜ肝臓をいたわると健康になれるか、肝臓に悪いものは何か、そして肝臓をいたわる7つの習慣の順番です。
本書では、巻頭カラーで肝臓について詳しく説明されていたり、習慣継続に必要なものをなど、より細かい内容で詳細に書かれています。
それでは、本書の内容に入っていきます。
肝臓をいたわると健康な体を取り戻せる
肝臓にはたくさんの働きがありますが、その中でも特に重要な3つの働きがあります。
- 代謝
- 解毒
- 免疫機能
以上の3つの大切な働きをしています。
代謝
皆さんご存じのとおり「代謝」とは、栄養素をカラダが利用しやすい形に分解、合成する働きのことです。
肝臓は、その栄養素を生命を維持するため必要な物質に作り替えています。
さらに肝臓は食べていないときも、体に貯蔵した栄養をブドウ糖に変えて細胞のエネルギー源にする大切な働きもしています。
肝機能が低下している方は、グリコーゲンや脂肪をブドウ糖に変える働きも低下している可能性が高いです。
つまり、痩せたい人ほど空腹に耐える機能が落ちていることになります。
肝機能が低下すると、摂取した栄養素が、カラダに必要なエネルギーや物質に変化されにくくなります。
そのため、「休んでも体がだるい」「足がむくむ」「味が濃くないとおいしく感じない」など、さまざまな体の不調がでてきます。
解毒
肝臓は「解毒」を行う最大の臓器でもあります。
「解毒」とは摂取した物質自体(アルコールや薬など)や代謝の過程で生じた有害な物質を、毒性の低い物質に変化させ、尿や胆汁の中に排出するという働きのことです。
肝臓の機能が低下すると代謝の過程で生じた、さまざまな有害物質を毒性の低い物質に変えることができなくなり、尿や胆汁によって体外に排出することができなくなります。
そのため、有毒物質が全身を回ってしまい「倦怠感がとれない」「慢性的に頭が重い」「前日の睡眠薬の効果が残る」「常に皮膚がかゆい」「吹き出物が出る」など、さまざまな体の不調が起こります。
免疫機能
あまり知られていませんが、肝臓は「免疫」をつかさどる臓器なのです。
「免疫」とは、体内に侵入した細菌・カビ・ウイルスなどの異物の攻撃からカラダを守る働きのことです。
肝臓は、体内に侵入してきた大量の異物から身を守る防波堤になっているのです。
肝臓の機能が低下すると、感染に弱くなってしまいます。
肥満者の多くは脂肪肝・肝機能障害を認めます。
そのため、肝機能の低下がウイルス感染重症化の原因になっている可能性が高いと考えられます。
肝臓に悪い三毒
口からとるもので、肝臓への毒となるものは何か。
肝臓の三毒は、糖・酒・薬の3つです。
糖・酒・薬の3つには共通点があります。
- 適量であれば体に害を及ぼさないこと
- 徐々に量が増えていくこと
- やめたくてもやめられない状態に陥ること
つまり、肥満・脂肪肝の方は、程度に差がありますが、糖・酒・薬のいずれかの依存症であると言えます。
糖は、食べ方によって肝臓への毒性が大きく変わります。
「糖質は精製されるほど肝毒性が強くなる」ということから、糖は肝臓に悪いとされています。
アルコールは、脂肪をエネルギー源として使う機能をていかさせて、脂肪をため込む機能を高めてしまいます。
肝臓にとっては少量でも毒になるので、脂肪肝・脂肪肝炎を短期間で改善したいのらなば、断酒がもっとも効果が高いのです。
急性肝炎で入院した症例の52%が薬剤性肝障害であるという報告もあるほど、ありふれた病気です。
健康促進のサプリメントにも肝臓を障害するものがあります。
そのなかでも、お酒好きの方に人気のある、ウコンは肝障害の原因となることが知られています。
肝臓をいたわる7つの習慣
肥満や脂肪肝を改善させやすいのは、実行力のある人だけです。
知識だけで、減量が可能であれば太った医師はいません。
ここからは、著者がすすめる「肝臓をいたわる7つの習慣」を紹介します。
理論がわからなくても、「7つの習慣」を実行することができれば、肥満や脂肪肝は改善していきます。
- 1日1回体重を記録する
- 飲み物は水・お茶・ブラックコーヒー
- ご飯を半分にする
- 野菜を2倍にする
- 大豆・魚・鶏を優先的にとる
- 超加工食品を減らす
- 運動を1日10分以上行う
1日1回体重を記録する
体重の記録は「短期間、数値化して。記録する」ことが重要です。
この頭文字をとって「タスキの法則」と言います。
タスキのタは、短期間
タスキのスは、数値化
タスキのキは記録
大切なのは「タスキの法則」を使って、自分の体重変化のパターンを見つけることです。
飲み物は水・お茶・ブラックコーヒー
飲み物を無糖のお茶(紅茶・緑茶・ウーロン茶など)、水、ブラックコーヒーにしてください。
加藤飲料を毎日飲んでいる方がやめるだけで、1か月目から肝機能が改善しています。
人口甘味料が含まれる飲み物も禁止されています。
その理由は3つ。
- 甘い飲み物を飲むと食欲が増す
- 甘い飲み物はジャンクフードとあう
- 腸内細菌叢を乱す可能性が高い
これら3つの理由から禁止されています。
ご飯を半分にする
脂肪肝改善のために、精製糖質(白米・白パン・麺)を、今食べている半分にしましょう。
ゼロにしないことが続けるポイントです。
自分が想像しているより、量が少ないのを実感できます。
脂肪肝が改善しても、精製糖質を1日130g以内にする習慣を継続できると、リバウンドもなく生活習慣予防にもなります。
野菜を2倍にする
著者たちが行った研究の結果から、肥満・脂肪肝患者は、野菜の摂取量が日本人の推薦摂取量の約半分であることがわかっています。
著者は1日に350g以上の野菜を食べることをおすすめしています。
ただし、イモ類、かぼちゃ、トウモロコシは野菜ではありますが糖質が多いので注意が必要です。
食べる際は、主食の代わりとして食べた方がいいです。
大豆・魚・鶏を優先的にとる
肝臓をいたわる食事のためには、タンパク質、野菜(食物繊維)を優先的にとることが重要です。
1食少なくても20gのたんぱく質をとり40gを超えないようにすることです。
病気のリスクを減らすには、植物性たんぱく質である、大豆を優先的にとるといいです。
動物性たんぱく質は、①魚②鶏③牛・豚の順でとることがおすすめです。
時間がないときでも、簡単にたんぱく質がとれる優秀な常備食材を紹介します。
- 納豆
- 豆腐
- ゆで卵
- サラダチキン
- ツナ缶
- 鯖缶
- ナチュラルチーズ
超加工食品を減らす
アメリカの糖尿病学会によると、超加工食品とは、「糖分や塩分、脂肪を多く含む加工済みの食品」のことです。
具体的には、スナック菓子・菓子パン・カップ麺・ハンバーガー・ケーキ・クッキー・ドーナッツ・アイスクリーム・高カロリーの清涼飲料などです。
超加工食品を食べると、最小加工食品を食べたときと比べて1日平均500カロリー多く摂取し、体重も増えることが明らかになっています。
運動を1日10分以上行う
脂肪肝を改善するために、手軽に始められる2つの筋トレと2つの有酸素運動をおすすめしています。
運動は食事のの前後30分以内にやるのがおすすめです。
いずれも5分から10分で終わる運動なのでやってみてください。
筋トレはスロースクワット(ゆっくり屈伸運動)とプランク(体幹トレーニング)のふたつ。
有酸素運動はスローステップ(ゆっくり踏み台昇降運動)とインターバル速歩のふたつです。
最後に
いかがでしたか?
今回の要約の内容をまとめです。
肝機能の3つの重要な働きは、代謝・解毒・免疫機能です。
肝臓の毒となるのは、糖・酒・薬の3つです。
糖・酒・薬の3つには共通点が以下の通りです。
- 適量であれば体に害を及ぼさないこと
- 徐々に量が増えていくこと
- やめたくてもやめられない状態に陥ること
そしてもっとも重要な、「肝臓をいたわる7つの習慣」は以下の通りです。
- 1日1回体重を記録する
- 飲み物は水・お茶・ブラックコーヒー
- ご飯を半分にする
- 野菜を2倍にする
- 大豆・魚・鶏を優先的にとる
- 超加工食品を減らす
- 運動を1日10分以上行う
実行することができれば肝機能は改善していきます。
肝臓の機能はゆっくりと低下するのでほとんどが自覚できない怖い病気です。
そのため、沈黙の臓器とも呼ばれています。
今、「私は大丈夫」と思っている方は是非この本を手に取って読んでみてください。
きっと考え方が変わります。
そして、周りに「大丈夫」と思っている人がいたら、この本を紹介してあげてください。
体が健康であれば、普段の生活・仕事・子育てでも楽になるのを実感できると思います。
おすすめできる最強の1冊なので、ぜひ読んでみてください。
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