何かをやろうと思っていてもも、いつもやる気が出ないということが誰しもあると思います。
「やらなきゃいけないことがあるのにやる気が出ない」「やる気が出ても続かない」「子供がやるきをだしてくれない」という経験があるのではないでしょうか?
やる気は出すものではなく、勝手に出て行動してしまうものだそうです。
今回はやる気が出ない人のために勝手にやる気が出てしまう『「やる気」しだいで人生思い通り 神モチベーション』を紹介します。
著者 星 渉さんは株式会社Rising Star代表取締役。
わずか5年間で講演会・勉強会には1万2000人以上が参加し、手がけたビジネスプロデュース事例、育成した起業家は623人にものぼります。
ベストセラー「神トーーク」「神メンタル」は25万部を突破し、著者累計は7冊で40万部を超える。などの実績があります。
そんな星渉さんが書かれた、やる気を出す方法はかなり効果的です。
読んでみて、実際に試してみましたが効果がありました。
僕は結構ぐうたら人間ですが、その日やらなきゃいけないことができるようになりました!
ちょっと試すだけでも効果が出るので笑っちゃうくらいすごいです(笑)
いつもやる気が出なくて困っている方にはぜひ読んでもらいたい1冊です。
3種類のやる気
何かをしようとしたときに、必ず立ちはだかるのが「やる気の壁」です。
「やる気の壁」を突破しないと、人生は変わらないんです。
超一流と言われる人たちは、行動するときに立ちはだかる「やる気の壁」を簡単に乗り越えることができています。
そして、やる気の壁を毎回簡単に乗り越えて、自由自在に自分のやる気をコントロールすることができます。
やる気を自由にコントロールできるようになるために、知らないといけないことがあります。
このたったの2つだけです。
3種類のやる気とは?
3番目のやる気を身につけることができれば、超一流の仲間入りです。
やる気には3種類あります。「ハイモチベーション」「アクションモチベーション」
そして「ギャップモチベーション」です。
ハイモチベーション
このやる気が一番危険で、そうとは知らずに多くの人が使っています。
いわゆる、やる気満々の状態なのが1つ目のやる気「ハイモチベーション」です。
危険な理由は、上がったら落ちるという原理原則にあり、急激に上げたモチベーションは下がりやすいです。
ハイモチベーションは短期的にはいいが、一種の興奮状態なため長続きしません。
「ローマは1日にして成らず」
そう考えれば短期的な「ハイモチベーション」はおすすめできないことは言うまでもありません。
「上げたものは下がるから、モチベーション(やる気)は急に上げてはいけない」と覚えておきましょう。
アクションモチベーション
「動けば、やる気が出る」という理論は科学的には正しいです。
扁桃体というやる気物質を出す脳の部分が刺激され、やる気が出る。
これが2つ目のやる気「アクションモチベージョン」です。
アクションモチベーションは科学的には正しいですが、動き出すまでの難関度が高いのが問題です。
超人的に意志が強い人以外は現実的ではありません。
いつでも自由自在にやる気を起こす。という観点からしても「アクションモチベーション」に頼ることはやめておいたほうがいいです。
ギャップモチベーション
重要な3番目のやる気、それは「ギャップモチベーション」です。
ギャップモチベーションを身につけることができると、「ハイモチベーション」と「アクションモチベーション」の両方のいいとこ取りもできてしまいます。
自分の人生を思い通りするには、身につけるべきやる気です。
ギャップモチベーションとは「ギャップを埋めたい気持ち」です。
脳はギャップを感じると、自動的にそれを埋めようとします。
ただ、ギャップを埋めたいから行動する。
だから「ギャップモチベーション」といいます。
最強のやる気ギャップモチベーション
たとえば、10時に取引先と打ち合わせの約束があるとします。
会社から打ち合わせ場所までは徒歩15分です。
しかし、今の時刻は9時50分。
それなのに、まだ会社にいます。
打ち合わせの準備に手間取り、まだ会社を出ることができていません。
取引先相手の部長さんは時間に厳しいことで有名。
このままでは遅刻してしまい、取引先相手からの信用もガタ落ち、完全にOUTです。
こんな状態になってしまったらどうしますか?
タクシーを使うなどして間に合わせようと行動を急いですると思います。
遅れてしまいそうになっている「現実」と時間通りに間に合うという「理想」とのギャップを少しでも埋めようと、「自動的」にタクシーに乗るという行動をしたのではないでしょうか。
やる気があるとか、ないとかではなく「ギャップ」を埋めようと勝手に動いてしまいます。
自分ではなく、「脳」にやる気を出させれば、何の苦労もなく思い通りの結果を手にすることができてしまいます。
やる気を出すな!ギャップをつくれ!!ということです。
「現実」と「2つの記憶」
ギャップモチベーションのおかげで、勝手に行動していた、気が付いたら没頭していたという経験をしたことがあるのではないでしょうか?
あの熱中、あの没頭はすべて、頑張ることなく「脳が勝手にやる気を出した」ギャップモチベーションのしわざです。
ギャップモチベーションを自由自在に使いこなすためのキーワードがあります。
それは「記憶」です。
ギャップモチベーションによる「やる気」は「現実」と「記憶」のギャップを埋めようとして生まれるからです。
記憶には2種類あります。
それが「未来記憶」と「過去記憶」です。
ギャップモチベーションは「現実」と「2つの記憶」を源泉にしています。
未来記憶
未来記憶ってなに?記憶って過去に体験したことや覚えたことじゃないの?
と思う人も多いと思います。
「未来記憶」とは「強い感情(こうなりたい)と一緒に想像した未来の姿」です。
強い感情があると未来の記憶が脳に刻まれ、「未来と現実のギャップをうめよう」と勝手に行動してしまいます。
脳は、明確で鮮明に強い感情を伴って「こうなりたい!」「これを実現したい!」ということをイメージや体験すると、それが実現していなくても未来の記憶として保存されます。
これは、「予測差分」と言って脳科学や神経科学でも明らかになっていることです。
- イメージ・音声・感情。動作の4点セットでつくる
- 1を何回も思い出し体験する(最低5回以上)
- 2を毎日繰り返す
自分が実現したいことが実現した時の場面を五感を使ってイメージすることが重要です。
どこにいる?どんな風景が見える?誰にどんな声をかけられている?自分はどんなことを話している?自分の気持ちは?自分はどんな動きをしている?などイメージします。
1番のポイントは「感情をこめて」イメージすることです。
「感情の強さ」が記憶への定着率に影響を与えます。
そして、作り出した未来記憶の中で、自分が発している声や心の声を口に出し言葉にすることで、作り出したイメージに感情がこもり、未来記憶が脳に定着しやすくなります。
過去記憶
過去記憶は文字通り、過去の自分の記憶のことです。
過去の記憶からギャップモチベーションを生み出せるようになるうえで重要なのは「体験の数」です。
体験の数が増えるということは過去の記憶が増えるということになります。
今の自分と過去の自分を比較して、ギャップを感じることができる数が増えて、ギャップモチベーション=「やる気」が生まれる機会も増えます。
過去記憶は成功した体験の数よりも、失敗した体験の数のほうが、人生を変えてくれます。
「恥ずかしい思いをしたくない」「惨めな思いをしたくない」と思ってしまい失敗を怖がってしまいます。
ですが、失敗した過去記憶のおかげで「本当に人よりも努力しているか?」「人より努力しないと負けるぞ?」と自動的に人よりも努力できるようになります。
失敗をしたときは「素晴らしい過去記憶ができた!これで私の人生は変わる!」に思ってもいいです。
こちらの記事では、失敗体験の重要性について解説しています。
ずっと続くやる気の作り方
同盟を結ぶ
やった方が良いのはわかっているけどなかなか動けない。続かない。
でも、そういう経験をしているのは1人だけではないです。
ただ、周りを見渡しても「今の自分1人」で、目の前のやらなきゃいけないことと戦っていませんか?
そんな時は「未来の自分」を味方にするのがもっとも簡単な打開策になります。
「未来の理想とする自分と同盟を結ぶ」
つまりは、目の前に誘惑が現れたときに、「未来の理想とする自分」に相談するということです。
頻繁に未来の自分を思い返すと、頻繁にギャップを感じることができ、頻繁に行動するやる気が出ます。
努力が大好きな体質に変える
ギャップモチベーションで発生する「やる気」を味方にする「喜び方」があります。
それは、結果が出たときには必ず「努力を喜ぶ」です。
結果だけではなく、そのプロセスにあった努力もセットで喜ぶ。というのが人生を変える最大の秘訣になります。
この喜び方をすると、「結果を出すことができたのは、辛い思いをしたから。努力をしたから。」という過去記憶をつくることができます。
前回のチャレンジは努力をしたから結果が出せた。だから今回も努力しよう。と思うようになります。
そして、また結果が出たら努力を喜ぶ。
また、「努力したからいい結果が出た」という記憶が強くなる。
そして、また何かに挑戦するときは、当然いい結果を出したいので努力する。
この超一流のループ「ゴールデンゾーンに入る」とやる気の壁を突破でき、ずっと続くやる気が出来上がります。
最後に
モチベーションには「ハイモチベーション」「アクションモチベーション」「ギャップモチベーション」の3種類があります。
超一流の人がやる気の壁を突破するのに使っているモチベーションは「ギャップモチベーション」だけです。
ギャップモチベーションは「現実」と「2つの記憶」で使いこなせるようになります。
それが、「未来記憶」と「過去記憶」です。
ずっと続きやる気を作るには「未来の自分と同盟を組む」と「努力を喜ぶ」ことです。
いかがでしたか?
どうしてもやる気が出ない人は「ギャップモチベーション」を使ってみてください。
本書では、今回紹介しきれていないやる気の作り方、自分を変える方法などが書かれています。
さらに最終章では、やる気の壁を突破するトレーニングがレベル1~9まで準備されています。
ぜひ、本書を読んでモチベーションを上げてみてください。
当ブログでは他にもおすすめの本を紹介しています。
ぜひ、参考にしてみてください。
コメント