子育てをしていると、兄弟の仲悪い問題はママ・パパにとって悩みどころだと思います。
頻繁にケンカをする姿を見て「兄弟の不仲は親のせい?」と自分を責めたり、不安になることもあるかもしれません。
子育てをしていて、「うちの兄弟仲が悪い」けど
「なんで兄弟が不仲になってしまうの?」
「兄弟の仲が悪いのは親の責任?」
「兄弟の仲が悪いときの対処法は?」
などの疑問や悩みがでてくる方は少なくないと思います。
この記事では、
- 兄弟が不仲になる主な原因
- 兄弟の仲が悪いのは親の責任なのか
- 兄弟の仲が悪いときの対処法
以上の3つについて解説していきます。
僕も3人兄弟の3男で、次男と仲が悪かった時もありました。
子育てをしていても、兄弟喧嘩する時期もあって大変でした。
今では兄と仲良しとまではいかないものの、連絡を取ったり、実家に帰れば遊んだりもします。
子育てでも、今では2人でゲラゲラ笑いなが遊んでいます。
兄弟が不仲になる原因とは?
多くの親は、子どもたちが頻繁に口喧嘩や手を出し合う喧嘩などを見たときに「仲が悪い」と感じていると思います。
長く見ていると「このままでは…」と心配になってしまいますよね。
親としては「仲良く過ごしてほしい」と思うのは当然だと思います。
そんな、兄弟の仲が悪くなってしまう原因には以下のことがあげられます。
- 親の接し方や関わり方の問題
- 兄弟同士の性格や価値観の違い
- 兄弟同士の嫉妬による問題
- 兄弟同士のコミュニケーションの不足
- 兄弟同士による劣等感の問題
ひとつずつ解説していきます。
親の接し方や関わり方の問題
親が特定の子どもをひいきしたり、期待が一部の子どもに集中すると、嫉妬や不満・劣等感やプレッシャーなどを感じてしまいます。
子どもは大人が思っている以上に、親の接し方に敏感です。
「お兄ちゃんなんだから」「お姉ちゃんなんだから」と、上の子に強く当たってしまうと、下の子ばかり見ていると感じてしまったりします。
さらに、上の子・下の子どちらかだけを頻繁に褒めるなども、子どもは期待されていないと感じたり、劣等感やプレッシャーを感じてしまいます。
兄弟同士の性格や価値観の違い
兄弟それぞれが異なる興味や価値観を持っている場合、その違いが対立の原因となることがあります。
音楽が好きな兄とスポーツが好きな弟が互いの趣味を理解しない場合などに、争いが起こってしまうことがあります。
さらに、ライフスタイルや友人関係の違いも、兄弟が不仲になる原因となります。
一方が社交的で友人が多いのに対し、もう一方が内向的で一人の時間を好む場合などに、性格が合わず喧嘩になってしまうこともあります。
性格や価値観の違いで、兄弟同士仲よく遊ぶことができなかったり、兄弟喧嘩をしてしまう場合も多くあります。
兄弟同士の嫉妬による問題
兄弟の仲が悪い原因には「相手への嫉妬心」が原因として多く上がります。
たとえば「お兄ちゃん・お姉ちゃんだからといつも下の子ばかりかまっている」「上の子・下の子のほうが成績やスポーツが優秀でよく褒められる」といった「羨ましい」と感じる気持ちがあると、相手へ嫉妬してしまい兄弟の仲が悪くなってしまうこともあります。
また、子どもは気持ちをうまく言葉にして伝えることが難しいので、嫉妬した相手に当たってしまい、喧嘩になってしまうこともあります。
兄弟同士のコミュニケーションの不足
兄弟同士のコミュニケーションが不足していると、兄弟間で誤解が生じたり、些細な問題が大きな対立に発展することがあります。
感情を適切に伝えられない場合、不満や怒りが蓄積し、それが爆発して対立を引き起こす原因にもなります。
まだ年齢が低い子どもは、感情をうまく言葉にできず、不満や怒りを口ではなく行動で表してしまいます。
そういったときに、手を挙げてしまったり、意地悪をしてしまったりという行動をとってしまうこともあります。
兄弟同士による劣等感の問題
兄弟は一番身近に居る自分と比べる存在になってしまい、自分ではできないことをやってのけるのを見て、劣等感に駆られてしまいます。
「〇〇は偉いね」「○○、よくできたね」など、自分にできなかったことを褒めているのを見て、兄弟と自分を比べてしまいます。
自分と兄弟を比べてしまうことで、劣等感を感じてイライラしてしまい、兄弟喧嘩になってしまうこともあります。
そもそも兄弟が不仲は多いの?その割合は?
兄弟の仲が悪いのは「うちだけなのかな?」と心配になってしまうこともあると思いますが、兄弟の仲が悪くて悩んでいる親は多くいます。
アイブリッジ株式会社の20歳以上を対象にした兄弟・姉妹に関する調査では、「あなたの家は、兄弟同士仲良しですか」という問いに、「あまり仲が良くない」と答えたのが10.6%で、「とても仲が悪い」と答えたのが4.3%という結果になりました。
kufuraで行われた、20歳以下のお子さんを持つママ125人にアンケート調査では、「兄弟姉妹の仲はいいですか?」に対して、まあまあ悪い11.6%、とても悪い5.3%という結果になりました。
20歳以下の子どもを持つ家庭では、17%近い割合で仲が悪く、20歳以上でも16%近い割合で仲が悪い結果になっています。
この数字から見ても、兄弟の仲が悪い家庭は多く、大人になっても兄弟の仲が悪いことがわかります。
兄弟の仲が悪いのは親の責任?
多くの親は「兄弟不仲なのは親が悪い?」と悩んでしまうことがあると思います。
兄弟の仲が悪い理由によっては、親の責任になってしまう場合があります。
その中でも「平等・公平じゃない」ということが、兄弟の仲を悪くする理由に多いです。
つまり、親が気づかないうちに、差別や贔屓をしていると子どもが捉えてしまうような接し方や関わり方をしてしまっているのかもしれません。
しかし、全てが親の責任ではなく、相手との性格の相性などで兄弟が不仲になってしまうこともあります。
兄弟が不仲の理由に、親が関係している時点で、少なからず責任はあるのではないでしょうか。
兄弟の仲が悪いのは大人になっても影響する
子どもの頃に兄弟の仲が悪くなってしまうと、大人になっても兄弟の仲が改善せず、疎遠になってしまうこともあります。
子どもの頃に抱いてしまう「平等・公平じゃない」「羨ましい」といった感情は、深く根付いてしまうことが多くあります。
しかし、大人になって兄弟の仲が悪いのは「子どもの頃の親の育て方が悪い」というのもありますが、「本人たち気持ち次第」なことが多いです。
兄弟の仲が悪いときの対処法
兄弟の仲が悪いのを見て「兄弟で仲良くさせたい」と考えると思います。
これをすれば絶対に仲が改善する対処法はありませんが、今の状況を少しでもいい方向に向かうように、親ができることを紹介していきます。
- 親も子どもたちとたくさん一緒に遊ぶ
- どちらの意見も尊重する
- 時間が解決してくれる
親も子どもたちとたくさん一緒に遊ぶ
兄弟の仲が悪いときの対策で「親も一緒に遊ぶ」ということが効果的です。
親が一緒に遊ぶことで「子どもと関わる時間」を少しでも平等にすることができます。
さらに、子どもの遊びを親が一緒にやることで「みんなで楽しく遊ぶ」ということを、身をもって体験させることができます。
子どもたちと仲良く遊ぶ中で、親が見本となることで、子どもたちが「兄弟で仲良く遊ぶ方法」も身につけやすくなります。
どちらの意見も尊重する
兄弟の仲が悪くて一緒に遊べなかったり、喧嘩になってしまう時は「どちらかの敵にも味方にもならない」ということが大切です。
「お兄ちゃん(お姉ちゃん)なんだから優しくしなさい」といったような、上下をつけるような言いかたをしてしまうと、子どもは親が下の子を味方したと捉えてしまいます。
争いごとは自分が正しいと思っていることがほとんどです。
兄弟喧嘩で「どっちが悪い」かを探すのではなく、「どっちの意見も尊重した解決」に導いてあげることが、必要なのではないでしょうか。
時間が解決してくれる
親の接し方や関わり方に関係なく、兄弟同士の性格が合わずに不仲になってしまうことがありますが、そういった場合は時間が解決してくれることもあります。
子どもはちょっとしたことでも喧嘩になってしまうこともあるので、時間が経ち年齢が上がってくると仲良くなったりもします。
親が下手に間に入り止めようとしても、「どちらかの味方をした」と悪い方向に進んでしまうことがあるので注意が必要です。
子どもたちを成長させるためにも、どうやったら仲良くできるのかを、兄弟だけで考えて行動させる環境を作ってあげるのも、大切なことです。
ずっと言われ続けた「兄弟だけは仲良くしなさい」に思ったこと
子供のころからの延長戦で仲が悪くもなるし、大人になってから性格が合わなかったり生理的に無理になることもあります。
たとえ兄弟と言えど、性格などの問題から、どうしても無理な相手と仲良くすることはできません。
子どもの頃仲が悪くても、大人になれば嫌いな相手との上手な付き合い方を学んでいきます。
無理に「仲良くしなさいと」子どもに言ってしまうのは、逆効果になってしまうこともあります。
僕も、母子家庭だった時に、「兄弟仲良くして協力しなさい」と何度も言われてきました
「仲良くしなさい」は親のエゴであり、それを子どもに押し付けるように言うのは、なんか違う気がすると思います。
確かに、兄弟仲良くした方がいいですが、無理に仲良くする必要はないと思っています。
最後に
いかがでしたか?
今回は兄弟の仲が悪い原因や対処法について解説しました。
今回紹介した対処法は実際にうちの子どもたちの仲が悪かった時に、やったりしました。
うちの子どもたちも、仲が悪い時期はありましたが、今ではとても仲良しです。
これをやれば絶対に大丈夫という改善法はありませんが、できることを少しずつやって、子どもたちの成長に尽力していきましょう。
コメント