目標や夢を達成したいのにうまくいかなかったり、時間がなくてできないという時が一番ストレスを感じませんか?
「目標を達成しよう!」「夢を叶えよう!」と勢いよく走りだしたのはいいけど、途中で息切れして最終的にやめてしまったという経験が誰しもあると思います。
平等に与えられた1日24時間はどう使うかで価値が変わる。
という冒頭から入り、悩みを解決してくれる本がありました。
せっかく見つけた目標や夢を実現するために重要な「動く」「動き続ける」をだれでも取り組めるようにする、すごい時間術を解説しています。
「目標や夢が達成できる 1年・1ヵ月・1週間・1日の時間術」という本です。
著者の「吉武 麻子」さんは、疲弊せずに毎日を楽しみながら仕事のパフォーマンスを上げていく「タイムコーディネーター術」を考案し、3000名以上に指南。
さらに「タイムコーディネーター実践プログラム」や「タイムコーディネーター養成講座」を開講。
TIME COORDINATOR(株)の代表取締役をされているなど、とてもすごい方です。
そんな吉武麻子さんが書いた「目標や夢が達成できる 1年・1ヵ月・1週間・1日の時間術」は悩みを解決してくれるはずです。
本の内容を少し要約していくので、興味が出た方はぜひ本書を読んでみてください。
目標達成に必要な3つの要素
目標を実現する為に必要なことと言えば何を想像しますか?
「根気」「やる気」「モチベーション」などいっぱいあると思います。
確かに間違いではありませんが、限られた時間の中で行動量ややる気だけに頼ってしまうと疲弊していき長続きしません。
ですが、それらに頼らずに目標を達成するいい方法がありました。
目標を達成するために重要なことは次の3つです。
- 達成したくて仕方がない「目標」
- 実行可能な計画
- 未来を変える今すぐの行動
達成したくて仕方がない目標
自分の目標は次の3つのうちどれに当てはまりますか?
- やりたいことは「これです!」と自信を持って言える
- やりたいことの領域には入っていて、近いところまではきているけど、まだ「これです!」とは言いきれない
- やりたいことはわからないけど目標が第三者によって決められている。甘いことは言っていられないので、とにかく目の前の事をやらなければと考えている
1番は、これから目指すゴールが明確なので、行動計画が立てやすいです。
2番は、良いとこまでは来ている状態です。弓道で言うと的には当たっている状態です。
ここからは、的の真ん中に当たるように短期目標を立てながら、経験を積んでいけばいいです。
3番は、誰かにやらされている状態ならば注意しなければいけません。「やらなければ」というのは、言ってしまえばブレーキを踏みながらアクセルを踏んでいる状況です。
だから、達成したくて仕方がない目標が大事になってきます。
どのような状態か把握しておくことで、自分が動く意味や目的、方向性を見失わずに済みます。
実行可能な計画
目標を立てている時の自分を想像してみてください。
「よし!~するぞー!!」とやる気がみなぎっているはずです。
人は目標を立てるとき、自分のベストな状態で計画を立ててしまいます。
だから実際にやってみたら、予定通りにいかなかったり、計算通りにいかなかったりするのです。
そして、自己嫌悪に陥ったり自己否定をしてしまいます。
こうならないために、実行可能な計画を立てることが重要です。
まず、自分がどんな人生を生きたいか?自分がどうありたいか?というビジョンを考えてみてください。
そのビジョンから「長期目標→中期目標→短期目標→目の前の目標」とすべてが繋がっていることが重要です。
未来を変える今すぐの行動
未来を変えるには今すぐの「行動」です。
ですが、多くの人は最初の一歩がなかなか踏み出せません。
「動き始めさえすればできるのに」という経験をしたことがあると思います。
自転車もこぎ始めが一番パワーを使います。
こぎ始めてスピードがついてきたら後は楽です。
行動もこれと全く一緒で、動き始めさえすればあとは楽になっていきます。
そこで「20秒ルール」というテクニックがあります。
これはハーバード大学のショーン・エイカーさんが紹介している方法です。
人間は取り掛かるまでに手間がかかることを先延ばしにする傾向があり、よい習慣を増やしたいときは、その行動をするのにかかる手間を20秒だけ減らすという方法です。
読書をする場所に本を置いておく、ノートを開きっぱなしにしておくなど、最初の20秒の手間をなくすことによって最初の一歩が踏み出しやすくなります。
「1年目標」を4つの「3か月目標」に分解する
目標を1年で立てると、ふわっとした目標のままになってしまい夢が夢のまま過ぎ去っていくことも少なくありません。
個人で目標を立てるとき、短期目標と長期目標を立てがちです。
短期目標と長期目標だけでは、せっかく立てた計画が効果を出し切れずに終わってしまう可能性が高いです。
短期目標で目の前のことに一生懸命になり過ぎたり、長期目標で先の事すぎて今何をしたらいいかわからないまま時間が過ぎてしまったりともったいないことになります。
地に足のついた行動計画を練るためにも、1年目標を4つの3か月目標に分解していきます。
1年の目標を3か月ごとの目標に書き出す方法と長期目標を立てるのが苦手で「先の事がわからない」という人は直近3か月、できれば6か月先まで書き出せれば大丈夫です。
どちらの方法で書き出しても、この3か月目標があなたの人生で「ビジョン」を叶えることにつながるのかが重要です。
分解苦手さんにおすすめの方法
1年目標を分解するのが難しい人や1年目標が想像できない人は、6か月目標を書き出してみてください。
1年よりは6か月の方がある程度具体的な目標を立てやすくなります。
現実的な目標を設定するのが苦手な人は、未来を想像するのは好きだけど心のどこかで「どうせできない」「自分には無理」と思っていませんか?
できなかった時の不安から、現実を直視できないことが原因です。
発明家のトーマス・エジソンの有名な言葉があります。
私は失敗したことがない。
ただ1万通りのうまくいかない方法を見つけただけだ
やってみてうまくいかなかったことは失敗ではないんです。むしろ、何もしないでいることの方が失敗です。
未来を書くのが苦手な人は、無理して未来をかかずに、目の前の事をやってみましょう。
いきなりビジョンを書かずに、まず「理想の1日」を書き出してみてください。
そして、実際の時間の使い方も隣に書き出します。
そうすると、理想と現実のギャップが見えてきます。
その理想と現実のギャップを自覚することで、そのギャップを埋めようとする意識が働き、時間の使い方も変化していきます。
ギャップを埋めるために、何を改善したらいいかがわかってくると思います。
行動し続けるために
やり始めたはいいけど、行動し続けるのって結構難しいですよね。
「まだまだ頑張れる!」と鼓舞し続けていても、結局最後には「疲れた」「やる気なくなった」と途中であきらめてしまいがちです。
そうならないために、行動し続けるための3つのポイントがあります。
- 習慣化で決断疲れをなくす
- モチベーションは下がらないようにする
- 自分への期待値を下げる
習慣化で決断疲れをなくす
ケンブリッジ大学のバーバラ・サハキアン教授の研究によると人は1日に最大3万5千回の決断をしています。
「実感がわかない」と言いうのもわかります。
でも、これだけの数決断していたら、脳が疲れるのも納得ですね。
スティーブジョブズやマークザッカーバーグが同じ服を選ぶのも、これが理由です。
同じようにできる事をルール化してみたり、習慣化してみたりすることで、少しでも決断の回数を減らしてみてください。
こちらの記事では、習慣を作るためのおすすめの本を紹介しています。
モチベーションは下がらないようにする
モチベーションは上げる意識よりも、下がらないためにどうすればいいかが重要です。
モチベーションの源泉は2種類あります。
- 興味、関心から沸きおこる「内発的動機」
- 評価や罰などをきっかけとする「外発的動機」
内発的動機は、質の高い行動が持続しやすく、高い集中力も発揮されやすいです。
それに対して外発的動機は「結果を出せたら報酬を与える」「結果を出せなかったら罰を与える」というシンプルな動機なので、短期間で効果が表れる。
しかし、あまり効果が持続しません。
- 続けられない
- 無茶な計画を立てる
- 人と比べる
達成可能な計画を立てることがモチベーション持続のために重要になります。
モチベーションが下がりそうになった時の対応策を持っておくと、あまり大きくモチベーションが下がることはありません。
趣味のことをするや楽しいこと、落ち着くこと、気分が上がることなどをモチベーションが下がりそうな時は意識して実行する時間を作ってみてください。
自分への期待値を下げる
「まだまだ」「もっとやれる」など知らないうちに自分にムチを打っています。
それぞれが、すでに頑張っているのに自分にムチを打ってしまっている人は「隠れがむしゃらさん」です。
上げ過ぎた自分への期待値を下げる方法が3つあります。
- できたことに目を向ける
- 現実的な目標を設定し、達成する体験を重ねる
- 睡眠・運動・食事の時間をしっかりとる
もし、自分が隠れがむしゃらだなと少しでも感じた人は、上の3つの事を試してみてください。
最後に
『目標や夢が達成できる 1年・1ヵ月・1週間・1日の時間術』
1、目標達成に必要な3つの要素
2、「1年目標」を4つの「3か月目標」に分解する
3、行動し続けるために
というお話をしました。
いかがでしたか?この本では他にも目標達成に効果的な手帳の使い方なども書いてあり、とても勉強になりました。
気になった方は、ぜひ本書を読んでみてください。
コメント